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『goo』で検索対象語自動翻訳機能つき画像ファイル検索サービスを提供開始 ~国内初!言葉の壁を越え世界中の画像ファイルを日本語で検索可能に ~

平成15年6月10日

報道発表資料

株式会社NTT-X

『goo』で検索対象語自動翻訳機能つき画像ファイル検索サービスを提供開始
~国内初!言葉の壁を越え世界中の画像ファイルを日本語で検索可能に~

 株式会社NTT-X(*1、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中嶋 孝夫)は、本日より、インターネットポータルサイト『goo』(*2)において、検索対象のキーワードを自動的に翻訳することで、日本語、英語いずれの言語で記述されたWebサイト上の画像ファイルについても検索可能な、検索対象語自動翻訳機能つき画像ファイル検索サービスを提供開始します。このような検索対象語を自動的に翻訳する機能を持つ画像ファイル検索サービスを提供するのは国内主要ポータルサイトにおいて初の取り組みで、検索結果表示対象からアダルト画像を排除するアダルトフィルタ機能も有しています。
 本サービスは、米オーバーチュア サービシズ インクの日本法人オーバーチュア株式会社(*3、本社:東京都港区、代表取締役社長:鈴木茂人)との提携に基づき、オーバーチュア サービシズの持つ国内外のWebサイトに関する画像ファイルデータベースを基に、NTT-Xが画像検索機能の開発を行い、『goo』の豊富な検索機能の一つとして実装し、提供します。

1. 背景

(1)”動画/画像を視る””音楽を聴く”という行為は、”Webページを読む”という行為に比べ、”言語の壁”に影響されることが少ないことから、画像・動画・音楽ファイルを対象とした検索サービスでは、「Webページ検索サービス」に比べ、海外のWebサイトにあるファイルへのニーズが高まるものと予測しています。
 一方で、具体的にキーワードで検索を行う場合、日本語で検索を行うと、特に海外のWebサイトのファイルは英語で記述されていることからその多くが検索結果に反映されず、また英語で検索を行う場合も正確なスペルの入力を必要とするため、より手軽に検索できる仕組みが求められていました。
(2)NTT-Xでは、これらニーズに対応するため、NTTの研究所の技術を応用し、検索キーワードを日本語で入力した場合に、英語に翻訳したキーワードやローマ字表記に変換したキーワードも検索対象として自動的に補完することにより、Webサイトの記述言語を意識することなく画像ファイルを検索可能な「gooクエリージェネレーター」という検索技術を開発しました。本技術は、画像ファイルの検索ニーズが高いと思われるキーワードを中心に、言葉の壁を越え海外の画像ファイルを日本の画像ファイルと同時に検索することができます。また英語への変換のみならずニックネームや通称など日本語キーワードも自動的に補完することが可能で、日本語で記述されたWebサイトを対象とした検索においてもより幅広い検索を実現します。

2. 画像ファイル検索サービスの概要

(1)画像ファイル検索の流れ
 本サービスは、『goo』トップページまたは「ブロードバンド検索」のタブをクリックすると現れる画面の検索窓にキーワードを入力し、「画像」ボタンをクリックすることで、全世界のWebサイトから収集したキーワードに関連する画像ファイルのサムネイルを一覧表示するものです。また、関連するキーワード等が存在する場合「連想される検索キーワード」として関連するキーワードを、また綴りを間違えて入力した場合に「予測される検索キーワード」として正しい綴りを表示します。
 検索結果ページの任意の画像をクリックすると、その画像ファイルの詳細情報(当該画像を有するページのURL、画像サイズ、ファイル形式、容量)が表示されます。
(2) 検索対象語自動翻訳機能「gooクエリージェネレーター」について
 日本語で入力されたキーワードについて、英語表記を自動的に補完して検索するため、英語でのスペルが分からないような場合でも、日本語で入力するだけで英語にて記述されたWebサイト上の画像ファイルも含め検索することが可能になります。またあらかじめ設定を行うことで、ニックネーム・通称などのキーワードを補完して検索することができます。
(※)ニックネーム・通称を補完する場合は「検索設定」で、あらかじめ「類推関連ワード自動追加レベル」の項目を「さらに広げる」に設定します。また「gooクエリージェネレーター」を適用せず入力したキーワードのみで検索を行う場合は「類推関連ワード自動追加レベル」を「キーワードのみ」に設定します。
<検索の例> (検索結果数は平成15年6月9日現在)
(a) 「キアヌリーブス」(画像検索結果数2,709件)
    ↓
   「キアヌリーブス」、「Keanu Reeves」、「KeanuReeves」に自動翻訳
(b) 「壁紙」(画像検索結果数176,702件)
    ↓
   「壁紙」、「wallpaper」、「kabegami」に自動翻訳
(c) 「マトリックス」(画像検索結果数53,501件)
    ↓
   「マトリックス」、「MATRIX」に自動翻訳
(d) 「ホンダ」(画像検索結果数104,895件)
    ↓
   「ホンダ」、「HONDA」に自動翻訳
(e) 「地図」(画像検索結果数964,206件)
    ↓
   「地図」、「map」、「chizu」に自動翻訳
(3)アダルトフィルタ機能について
 ブロードバンド化の進展に伴うユーザ層の広がりに対応し、わいせつ画像や暴力的な内容の画像など不適切な画像を検索結果に表示しないようにするフィルター機能を実装しています。通常はフィルター機能が「オン」になっており、「オフ」にするためにはユーザが20歳以上であることを確認するため、あらかじめ「gooパスポート」に登録いただいた上で「gooパスポート」のIDおよびパスワードを入力していただく必要があります。
(4)画像ファイル検索の詳細条件設定について
 検索設定画面にて以下の設定を行うことができます。
 ・複数キーワードで検索時の条件
 ・正しい綴りおよび関連するワードの表示の有無 
 ・類推関連ワードの範囲 
 ・画像ファイル形式選択 
 ・イメージタイプ選択 
 ・画像背景種別選択 
 ・表示件数

3. 今後の展開

 NTT-Xでは、マルチメディア検索サービスの第2弾として、今月中を目途に動画ファイル検索サービスを、第3弾として第2四半期中を目途に音楽ファイル検索サービスも提供することを予定しています。これらのサービスを通じて今後ますます増加することが予想されるブロードバンドユーザのニーズに対応していきます。
以上
《本件に関する問合せ先》
NTT-X 広報室
E-mail:pr@nttx.co.jp
《 補足 》
(*1)【 NTT-X 】http://www.nttx.co.jp/
 NTT再編に先立つ1999年4月、NTTのマルチメディア推進本部および研究所のスタッフ201名(平均年齢29.5歳)によってスタートした、NTTグループのインターネットサービス会社。国内ネット人口の半数以上が利用するナビゲーションサイト「goo」(www.goo.ne.jp)や、国内最大の本格的e-ラーニングサービス「E-cube」(e-cube.ne.jp)、日本のITカルチャを牽引するWebマガジン「HotWired JAPAN」 (www.hotwired.co.jp) 、国内でベスト10に入る売上高を誇るオンラインPCストア「NTT-X Store」(store.nttx.co.jp) など、数々のネットビジネスを“市場の先陣”としてみずから営みつつ、リーディングカンパニーとして培った技術・ノウハウ・経験をもとに、多くの企業・団体にITコンサルティングやソリューションサービスを提供しており、このユニークなビジネスモデルを「Media X(クロス) Solution」というフレーズで表現しています。
(*2)【 goo 】http://www.goo.ne.jp/
 株式会社NTT-Xが運営する『goo』は、1か月あたり約2,000万人を超えるユーザ※からのアクセスを有する、日本を代表するインターネットポータルサイトです。サービスの中核である「検索エンジン」ではWebページの検索サービスのみならず、辞書や地図、その他各種実用情報の多彩且つ膨大なデータベースの検索サービスを提供しています。その他、「コンテンツ」「パーソナルツール」「コミュニティ(約325万会員)」等の幅広いサービスを提供しています。また、それらサービスへのアクセス者数を背景として、国内屈指のネット調査サービス「gooリサーチ」等を、主に法人向けに提供しています。
※日本リサーチセンターのWWW視聴率調査レポート(JAR Report vol.53:調査期間 2003/1/27~2003/2/23)による視聴率52.6%(NAR:4週間に1度以上の訪問者の比率)をもとに,日本におけるパソコンでのインターネット利用ユーザを約3,800万人として算出
(*3)【 オーバーチュア株式会社 】http://www.jp.overture.com
 オーバーチュア株式会社は、インターネット有料検索サービスの世界大手であるオーバーチュア サービシズ インク(米国カリフォルニア州、Nasdaq:OVER)の日本法人です。オーバーチュア サービシズは、企業と顧客とをオンラインで結ぶ新しい強力な手段となる検索サービスを提供するインターネット有料検索サービスのパイオニア企業として、一般消費者、世界中で88,000社を超える広告主、そしてYahoo!、MSN、CNNを始めとするパートナー・サイトに貢献します。Overtureは、インターネット検索製品および検索関連サービスを包括的に提供します。さらにOvertureは、AltaVista.comおよびAlltheWeb.comの両サイトを運営しています。1997年に設立されたOvertureはカリフォルニア州パサデナを本社に、米国内ではニューヨーク、シカゴ、サンフランシスコ、パロ・アルトに事業所を開設しています。また、Overtureの国際事業はアイルランドを本社に、日本の他、英国、ドイツ、フランス、イタリア、ノルウェー、韓国に事業所があり、全世界で1,000人以上の従業員を有します。
 オーバーチュア株式会社の詳細はhttp://www.jp.overture.comをご参照ください。