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gooリサーチ結果 (No.209) 「映画館での映画鑑賞」に関する調査結果 ~映画選びの基準は「好きな俳優・原作」の作品であること、「1000円」までの値下げで鑑賞回数「増える」が5割強~


2012年6月15日

お知らせ

NTTレゾナント株式会社
gooリサーチ結果 (No.209)
「映画館での映画鑑賞」に関する調査結果

~映画選びの基準は「好きな俳優・原作」の作品であること、
「1000円」までの値下げで鑑賞回数「増える」が5割強~

 NTTレゾナント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:中嶋 孝夫)が運営するインターネットアンケートサービス「gooリサーチ」(*1) とポータルサイト「goo」で提供している映画情報サイト「goo映画」(*2)は、「映画館での映画鑑賞」について、全国の10代~70代の男女を対象にアンケートを実施しました。有効回答者数は3,189名でした。

総括

2011年の日本の映画興行収入は、対前年比で約2割の減収の1812億円(日本映画製作者連盟調べ)となりました。映画館の入場者数が減少した要因は何か、映画館での映画鑑賞の「いま」を把握するアンケート調査を実施しました。
直近1年以内に映画館で映画鑑賞をした人は全体の5割弱でした。その中でも20代以下の女性の鑑賞率は6割と高く、逆に60代以上のシニア層の鑑賞率は3~4割と低い傾向にあります。観られている映画のジャンルは「邦画」が「洋画」を上回っており、邦画を好む理由の上位には「気に入っている俳優・原作」などが挙げられていました。
また、今回の調査結果では、「映画鑑賞本数が減った」が「増えた」を上回り、減った理由は観たいと思える「コンテンツの不足」が4割弱で最も多く挙げられました。映画観賞回数の増減と映画料金の関連について、値下げすることにより「鑑賞回数が変化するか」の設問に対し、「1500円」で「増える」と回答したユーザーは2割に留まったのに対し、「1000円」では5割強になりました。特に映画館で1年間に複数本の映画を観るユーザーでは「1000円」で「増える」が7割に達し、映画料金の値下げは鑑賞回数の増加に効果ありの可能性がうかがえました。
近年、各映画配給会社がTwitterを始めとするソーシャルメディアを活用したプロモーションに力を入れている傾向がありますが、現時点ではユーザーのソーシャルメディアによる映画クチコミ情報の収集は限定的でした。一方で、ユーザーがクチコミ情報を発信する際に活用するサイトは「Twitter」が4割など、ソーシャルメディアが上位であることが明らかになりました。

調査概要
1. 調査対象 :「gooリサーチ」登録モニター
2. 調査方法 :非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 :2012年5月23日(水)~2012年5月28日(月)
4. 有効回答者数:3,189名
5. 回答者の属性:【性別】男性:49.8%、女性:50.2%
【年代】10代:14.3%、20代:14.1%、30代:14.5%、40代:14.3%
50代:14.6%、60代:14.4%、70代:13.8%

調査結果のポイント
(1) 直近1年以内に映画館で映画を観た人は5割弱。鑑賞率が高いのは女性若年層、低いのはシニア層。
直近1年以内に映画館で映画鑑賞をした人(以下映画館鑑賞者)は全体の45.3%であった。10代20代女性の映画館鑑賞者が特に多く、いずれも6割である。映画館鑑賞者が少ないのは、男女ともに60代以上のシニア層で3~4割であった。

(2)邦画を好む理由の上位は「好きな俳優・原作」の映画だから 。
直近1年以内に観た映画のジャンルは、邦画が洋画を大きく上回る。邦画を好む理由の上位は「好きな俳優が出演しているから」「好きな原作(小説・漫画)の映画で興味があったから」であった。

(3)「3D映画」に対する否定派が支持派を上回る。
直近1年以内に3D映画を鑑賞した人は全体の13.6%であった。3D映画に対する意識として「3D視聴が好き」が全体の1割弱に対して「3D視聴が苦手」が全体の2割強で、3D映画支持派よりも3D映画否定派が多い。

(4)ソーシャルメディアによる映画クチコミ情報の収集は限定的。
ユーザーが映画を観る前、クチコミ情報を収集するために接触したサイトは「映画ポータルサイト」が6割強と突出して多く、ソーシャルメディアは1割前後に留まった。また、映画を観終わった後、ユーザーが感想等のクチコミ情報を発信する際に活用するサイトは「Twitter」(41.5%)をはじめとするソーシャルメディアが上位である。

(5)映画館鑑賞本数が「減った」は3割。理由は「コンテンツの不足」。
直近1年以内とその前年の映画館鑑賞本数の変化は「増えた」が1割に対して「減った」が3割。減った理由は「観たい映画がなかったから」(37.7%)が最も多い。

(6)映画の通常料金「1000円」で鑑賞回数「増える」は5割強。
映画料金値下げによる観賞回数に関する効果は今回設定した「1500円」「1000円」「800円」「500円」の4つの料金の中では、「1500円」と「1000円」の間に最も大きな変化がみえた。「1000円」で「回数増える」は5割強である。鑑賞本数別では「2~4本鑑賞」「5~11本鑑賞」のライト・ミドルユーザの1000円で「増える」が7割を超え、特に反応が強い。

(7) サマーシーズンに観たい映画は『踊る大捜査線 THE FINAL』。
今年の夏観たい映画の1位は『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(22.5%)であった。「12本以上鑑賞」のヘビーユーザーでは『ダークナイト ライジング』(48.1%)が人気である。現在、世界各国で大ヒット中の『アベンジャーズ』はわずか3.6%に留まった。

■調査結果データ
※以下をご参照下さい。

「映画館での映画鑑賞」に関する調査結果

≪補足≫

(*1)【 gooリサーチ 】http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントが企画・実査・集計を行う、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。
キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(8.8万人)、携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター (14.2万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とし