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gooリサーチ結果(No.22) 訪問調査とインターネット調査の比較 ~「男女共同参画社会に関する世論調査」~

平成12年12月11日

(お知らせ)

株式会社エヌ・ティ・ティ エックス
株式会社三菱総合研究所

gooリサーチ結果(No.22)
訪問調査とインターネット調査の比較
~「男女共同参画社会に関する世論調査」~

 株式会社エヌ・ティ・ティ エックス(東京都千代田区大手町1-6-1、代表取締役社長 池田茂)と、株式会社三菱総合研究所(東京都千代田区大手町2-3-6、取締役社長 谷野 剛)は、2000年8月21日から9月4日まで、2社が共同で運営するインターネット・アンケート・サイト「gooリサーチ」(http://research.goo.ne.jp/)の一般参加型調査として「男女共同参画社会に関する世論調査」を実施しました。有効回答者数は12,314名でした。
 「gooリサーチ」では、住民基本台帳からの無作為抽出を基にして行った調査とインターネットを用いて行った調査の差を調べるため、総理府がすでに実施した世論調査と同一内容の調査を定期的に行うことにしました。その第1回として、総理府が2000年1月から2月に実施した「男女共同参画社会に関する世論調査」と同じ内容のインターネットアンケートを実施しました。
 調査結果をみると、「gooリサーチ」のほうが若年層や未婚者が多いという回答者の特徴はあるものの、同一の性・年代セグメントからは、ほぼ同じ傾向の回答が得られています。

1. 調査概要

【総理府調査】
実施時期:2000年1月27日~2月6日
回答者数:3,378名
実施方法:住民基本台帳により全国20歳以上から層化2段階無作為抽出した対象者に対して調査員による面接聴取
【gooリサーチ】
実施時期:2000年8月21日~9月4日
回答者数:12,314名
実施方法:gooリサーチ・ホームページ上での公開型インターネット・アンケート
     http://research.goo.ne.jp/

2. 調査結果の比較 

【回答者属性の比較】
 回答者属性を比較してみると、全国民の縮図となるようにサンプリングされている総理府の回答者(訪問調査)と、検索サイト「goo」上で実施し、インターネットユーザーであれば誰でも回答できるgooリサーチ(インターネット調査)では、回答者の属性で違いがみられる。
  • 性別でみると、gooリサーチのほうが男性が多い。
  • 年代別でみると、gooリサーチは若年層中心である。
  • 未・既婚別でみると、gooリサーチのほうが未婚者が多い。
  • 職業別でみると、gooリサーチは専門技術職・学生が特に多く、労務職・その他の無職が特に少ない。
 上記のように回答者属性の違いがあるため、性別(男性・女性)・年代(20代・30代・40代・50代以上)の8セグメントで両者の回答内容を比較した。
設問内容によって、回答内容がほぼ同じものと違いがあるものがあった。
(1)回答内容がほぼ同じもの
 「あなたは、高齢者の介護をする場合に、家庭内での分担について、どのようにお考えになりますか?」という設問に関しては、ほぼ同じ回答内容であった。

  • インターネット調査では高齢層の回収は難しいが、共通のセグメントにおいては、一般的なテーマに関しては、訪問調査とほぼ同じ回答内容が得られやすい。
(2)回答内容が違うもの
 「あなたが、女性の人権が尊重されていないと感じるのは、どのようなことについてでしょうか?」という設問に関しては、両調査で回答内容に違いがみられ、年代が高くなるにつれて違いが大きくなっていく傾向がある。
 特に違いがみられたのは、「セクシャルハラスメント」や「家庭内暴力」や「痴漢行為」の回答内容である。
これらについて推測される理由は以下の通りである。
  • まず、インターネット調査については、男女共同参画社会というテーマを明示した上でオープン形式にて行ったため、テーマに関心のある人が多く集まった可能性がある。
  • 訪問調査においては調査員が回答者の家に訪問し口頭で聴取する方法をとるため、プライベートな質問や回答しにくいテーマについては、かえって回答が困難になる可能性がある。
  • 一方、インターネット調査においては訪問調査に比べ回答者の本音が聞きやすい傾向があることが推測される。
  • また、年代が高い層の両者の回答内容の違いをみると、テーマによっては、インターネットユーザーのほうが積極的に反応していることが推測される。