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goo DATA Search Solutionの本格提供開始について ~ NTT-Xの検索技術・ノウハウを結集した"大規模・大容量検索ソリューション"~

平成14年10月28日

報道発表資料

株式会社 NTT-X

goo DATA Search Solutionの本格提供開始について
~ NTT-Xの検索技術・ノウハウを結集した”大規模・大容量検索ソリューション”~

 株式会社NTT-X(*1、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中嶋 孝夫)は、”Webの検索だけでなく、企業内の文書データ等を効率的に活用したい”といった企業・団体の多様な検索ニーズにお応えするべく、インターネットポータルサイト「goo」(*2)における”検索サービス”提供で培った技術・ノウハウを活用したソリューションサービス goo DATA Search Solution (gooデータサーチ・ソリューション)を、平成14年11月1日(金)より本格提供開始します。
 goo DATA Search Solutionは、企業内および企業のWebサイトにおける「大規模・大容量データ検索」ニーズへのソリューションサービスです。大規模/分散型検索エンジンを必要とする規模・容量のデータを、高速かつ高精度に検索することを可能とします。

1.背景

 昨今の企業においては、オフィスのIT化が進む一方で、膨大な文書データ等が社内ネットワーク内に散在するままになっており、その全てを有効に活用できていないと言われています。また、インターネットの急速な普及に伴い多くの企業・団体が情報提供や自社商品のeコマース目的にてWebサイトを開設していますが、取り組みが熱心になればなるほど情報数や商品数が大規模になり、Webサイトへの来訪者が”このサイトのどこに欲しい情報(商品)があるか”を探し出すことが難しくなってしまう傾向にあります。これらの課題を解決する手段として、いま益々、「検索サービス」へのニーズが高まってきています。
 NTT-Xでは、このようなニーズに応えるため、平成11年7月より、企業内検索ソフトウェア「プライベートgoo」(*3)を提供してきましたが、『より大規模なサイトの検索』、『大量データの高速な検索』、『より使いやすいカスタマイズ』という新たなニーズにお応えするべく、この度、goo DATA Search Solutionを本格的に提供開始することにいたしました。

2.概要

 goo DATA Search Solutionは、ポータルサイト「goo」で培われた検索技術・ノウハウを活用し、特に50万件を超える文書データを所有している企業内ポータルや、ECサイトやオンラインショッピングモールなどを展開されているお客さまの、巨大なデータベース内の全文検索を可能とするソリューションサービスで、お客さまのニーズに応じてフル・カスタマイズすることにより提供します。

3.特長

(1)大規模データに対応
 分散処理(*4)を行うため、非常に大規模なデータへの対応が可能です。社内共有ファイルのデータ規模やサイトへのアクセス規模の増加にも柔軟に対応できます。データ規模やアクセス規模などの増加を将来にわたって予測することは非常に難しいことですが、goo DATA Search Solutionでは容易かつ安価に、拡張等の対応が可能です。
(2)高速・高精度
 100検索/秒を可能とした高速検索、形態素解析(*5)を駆使した精度の高い検索を実現します。AND、ORといった論理検索も用意し、また、検索語に対する適合度によるランキング表示も可能ですから、大量のデータの中から探しているデータを的確に見つけることを可能とします。
(3)多彩な検索オプション
 カテゴリ分けされたデータに対するカテゴリ毎の検索など、データに付加情報を加えての検索が可能です。
(4)高速インデクシング
 インデックス内のデータをリアルタイムかつ高速に更新できますので、常に最新のデータを検索することを可能とします。
(5)多様な文書ファイル形式に対応
 HTMLはもとより、PDF、MS Word、MS Excel、MS Power Point等のファイルの検索も可能です。
(6)対障害性が高い
 複数に分けて検索インデックスを保有することが可能なため、一部のPCやプロセスに障害が起こってもサービスを停止せず、迅速に復旧することが可能です。
(7)Linux対応
 Linuxに対応することで経済性を考慮しています。
(8)検索ログ分析
 検索ログの分析機能も提供可能です。集計だけでなく、「関連ワード分類」「利用急増キーワード抽出」「使用人数集計」「検索ワードの時系列分析」といった分析が可能です。マーケティングデータとしてのご利用やトレンド把握にご活用いただけます。

4.ファーストユーザについて

 goo DATA Search Solutionは、会員数140万人、出品数60万品目を扱う日本最大級のオークションサイト「ビッダーズ」(*6http://www.bidders.co.jp/)を運営する株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)様にご採用いただきました。DeNA様では、「ビッダーズ」への昨今の急激なアクセス増加への対応、そして更なるユーザ利便性の向上のために、検索エンジンの更改を検討しておられました。
 大規模・大容量のデータを高速かつ高精度に検索することを可能とするgoo Data Search Solutionにより、「ビッダーズ」用のリレーショナルデータベース(RDB)に入っている商品データ約60万件のリアルタイム更新が可能となり、1日あたり約50万件の検索リクエストに対して高速かつ高精度の検索サービスを提供することが可能になったと評価をいただき、ご満足いただいております。

5.今後の予定

 NTT-Xでは、「goo」などの「メディア」サービスで培った技術・ノウハウを企業向けに「ソリューション」サービスに転換していく独自のビジネスモデルを「Media X (クロス) Solution」というフレーズで表現していますが、この度発表したgoo DATA Search Solutionは、その代表的な形であり、弊社では今後このような商品・サービス群を「goo Solutions」として展開していくことで、コアコンピタンスおよび収益源の重層化をはかり、柔軟かつ強靭な経営基盤を確立していきます。
 goo DATA Search Solutionについては今後、様々な提供形態を検討しています。カスタマイズ提供、パッケージ販売のほか、システムを保持しないお客さま向けにASPサービスとしての提供も予定しており、平成15年度末までに50件以上のお客さまに対してソリューションサービスを提供することを目標としています。
《ご参考》
 goo DATA Search Solution ご紹介ページURL: http://solutions.goo.ne.jp/search/
以上
《本件に関する問合せ先》
NTT-X広報室
E-mail:pr@nttx.co.jp
《 補足 》
(*1)【 NTT-X 】http://www.nttx.co.jp/
 NTT再編に先立つ1999年4月、NTTのマルチメディア推進本部および研究所のスタッフ201名(平均年齢29.5歳)によってスタートした、NTTグループのインターネットサービス会社。国内ネット人口の半数以上が利用するナビゲーションサイト「goo」(www.goo.ne.jp)や、国内最大の本格的e-ラーニングサービス「E-cube」(e-cube.ne.jp)、日本のITカルチャを牽引するWebマガジン「HotWired JAPAN」 (www.hotwired.co.jp) 、国内でベスト10に入る売上高を誇るオンラインPCストア「NTT-X Store」(store.nttx.co.jp) など、数々のネットビジネスを“市場の先陣”としてみずから営みつつ、リーディングカンパニーとして培った技術・ノウハウ・経験をもとに、多くの企業・団体にITコンサルティングやソリューションサービスを提供しており、このユニークなビジネスモデルを「Media X(クロス) Solution」というフレーズで表現しています。
(*2)【 goo 】http://www.goo.ne.jp/
 約1,300万人のユニークユーザ(下記注)を有する国産最大のポータルサイト。“webページ検索サービス”をはじめとする多彩な「検索サービス」を核に、約265万会員を有する「コミュニティ」や「e-リサーチ」サービスなどを提供しています。現在、「goo」の機能・サービスの拡張を図っており、ユーザの皆様のご興味やご関心、ライフスタイルをナビゲートし、また、企業の皆さまのマーケティングをサポートできる『No.1ナビゲーター』を目指して、8月6日にトップページを使いやすく改訂、同7日には超高速ロボット型検索エンジンの公開実験をスタートさせたところです。
(注)日本リサーチセンターのWWW視聴率調査レポート(JAR Report vol.44:調査期間 2002/5/20~2002/6/16)による視聴率49.8%(NAR:4週間に1度以上の訪問者の比率)をもとに,日本のインターネットユーザーを約2800万人(日本リサーチセンター調べ)として算出
(*3)【 プライベートgoo 】http://private.goo.ne.jp/
 NTT-Xが企業向けに提供している検索ソフトウェアパッケージで、弊社ではデータ量が50万件未満のユーザに推奨しており、すでに100社以上に導入されています。企業のイントラネットに導入すれば、電子文書等を、ブラウザから超高速かつ高精度に検索でき、ナレッジマネジメントの実現に貢献します。また、自社ホームページに導入すれば、検索サービスを実装することができます。ホームページに訪れる人に、わかりやすく自社webサイト内の情報を見つけていただくことができるようになるだけでなく、イメージ向上やアクセス数アップ、さらにはログ分析からマーケティング戦略まで大いに役立ちます。自社webサイトへの導入事例には、東京都ホームページ(http://www.metro.tokyo.jp/)やJA全農(http://www.zennoh.or.jp/)、対日投資情報センター(http://www.investment-japan.net/invest)、NTT-IT(http://www.ntt-it.co.jp/)などがあります。
(*4)【 分散処理 】
 一つのサービスで使用するインデックスを複数台のマシン上に保有して検索することが可能となりました。これにより、さほどスペックの高いPCを準備しなくとも、台数をそろえることにより非常に大規模なデータの検索を可能となり、また、アクセス規模の拡大などにも容易に対応することが可能となります。
(*5)【 形態素解析 】
 文章を語幹や活用語尾などの意味を持った最小単位の語(形態素)に分解する技術。柔軟で効率的な自然言語処理が可能となる。
(*6)【 ビッダーズ 】http://www.bidders.co.jp/
 1999年11月にサービスを開始し、個人、法人がその規模に関わらず、売り手買い手の立場で自由にモノの売買ができる場を創造することを目指してサービスを運営。参加費、出品料ともに無料。安全で使い勝手の良いサイトとして、約60万品の出品数、140万人以上の会員(うち法人会員約20000社)が参加する日本最大級の売買マーケットとして成長しています。