「goo」が口コミ検索機能を大幅強化 ~注目度に基づく新たなランキング指標と評判に関する詳細な分析が可能なブログ評判検索を提供開始~
平成19年5月10日
報道発表資料
NTTレゾナント株式会社
「goo」が口コミ検索機能を大幅強化
~注目度に基づく新たなランキング指標と評判に関する
詳細な分析が可能なブログ評判検索を提供開始~
『gooブログ検索』のURL:http://blog.search.goo.ne.jp
この度のブログ検索サービスの強化では、より注目度が高い著名なブログや多くの人が語る口コミ情報を抽出するための新たな尺度と検索機能、ならびにブログ上の口コミや評判情報を解析、比較することが可能な評判分析の機能を備えています。これにより、一般のユーザをはじめ企業等のマーケティング分野の方にとっても、口コミや評判情報を効率良く探し出すツールとして、これまで以上に便利に利用いただくことができます。
NTTレゾナントとインターネットコムが定期的に行っているブログに関する意識調査※によると、ブログの認知度は95%を越え、ブログ閲覧者の63%が「役に立つ情報を得られる」と回答しており、ブログへの関心はより高まっています。
また、ブログに書き込まれる情報が他のユーザの購買行動に大きな影響を与えており、一般のユーザをはじめ企業等のマーケティング分野の方からも、CGM(Consumer generated media)と呼ばれる口コミや評判情報を手軽に探し出すツールとして、ブログ検索サービスへのニーズは高まっています。
一方で、ブログに掲載される情報の種類が多様化しており、個人の口コミ情報だけでなく、ECサイトとの連動といったビジネス利用や備忘録としての利用なども増えており、これらの中から口コミ情報のみを探し出すのは難しくなってきています。また、注目度の高いブログを探したいというニーズや、ニュース発生の前後といった特定期間毎の評判情報の抽出といった、高度なブログ検索サービスが求められています。
今回のブログ検索の刷新では、このようなニーズに対応し、新たな検索アルゴリズムの採用と、機能拡張を行います。※ 最終回:2007年3月23日発表、調査対象:「gooリサーチ」に登録の調査モニター1,073人
調査期間:2007/03/12~2007/03/14
(1) 注目度と鮮度を加味した検索結果表示
ブログでは、多くのウェブページとは異なり、サイト単位で同一の著者(ブロガー)が編集しているという特徴があります。そこで、ブログへのリンク数、記事掲載数、注目度の高いブロガーからのリンクの有無からブロガーの記事提供力を推定し、ブログ検索結果を表示する際のランキングのスコアに反映させます。この仕組みは、NTTのサイバーソリューション研究所が開発した「Eigen Rumor」(*3)という分析アルゴリズムを活用したもので、「注目度」と「鮮度」の観点で、より効率的かつ手軽に目的のブログ記事を探し出すことができます。(2) 評判に関する表現を自動抽出
ブログ検索でキーワードを入力して検索した際、検索結果のブログ記事内に含まれる評判に関する表現が自動的抽出され、主なものを一覧できます。また、評判に関する表現は肯定的、もしくは否定的なものに分けて、時系列でそれぞれの数をグラフ表示させることも可能です。(3) 評判を含む記事のみを検索
評判情報のみを含むブログ記事のみを検索することが可能です。また、肯定的、もしくは否定的な記事のみを検索することも可能です。
(4) 検索結果記事内で話題とされているトピックスを抽出
任意のキーワードでブログ検索した場合、その検索結果内で良く引用されているトピックスを検索結果の上部に表示します。これにより、キーワードに関連した注目度の高い出来事を調べることができます。
(5) 注目度を意識した検索範囲を自由に調整可能
ブログ記事を「Eigen Rumor」によりスコアされた注目度に合わせて整理することで、検索範囲を「指定なし」から最大で5段階まで調整可能です。これにより、多数のブログで引用されているような注目度の高い記事を容易に検索できることを初めとして、使用目的に合わせ検索範囲を意識した検索をすることができます。
(6) ブログサイトおよびフィードを検索
ブログ記事単位の検索とは異なり、キーワードに関連するブログサイトおよびフィード単位の情報を探すことができます。さらに「Eigen Rumor」を活用することで、より注目度の高いブログサイトおよびフィードを探し出すことができます。
NTTのサイバースペース研究所が開発した「評判情報インデクシング技術」(*4)を利用し、以下の機能を実現します。
(1) ブログ上の口コミや評判表現を分析
口コミ情報による評判が、過去から現在までどのように推移しているか分析できます。
例えば発売前の新商品に対する前評判と、発売後の感想を時系列で追うことでその商品の市場の評価が推測できます。
また、キーワードの「何」についての評判であるかを表示することで、より詳しい分析が可能となります。例えば「携帯電話の機種名」に対して「機能」が「便利」や、「画面」が「きれい」などの評判が表示されます。(2) ブログ上の口コミや評判表現を比較
比較したいキーワード毎(最大3語)にその評判表現の数を時系列に数値化し、話題度グラフとして同一画面上に表示することや、類似する評価項目や表現をまとめて表形式で表示すことで、各キーワードの評判を比較することができます。例えば、同時期に発売された類似商品がどのように評価されているかを比較することができます。(3) 関連する話題語を探す
検索キーワードに対する関連語を好評/不評の割合と評判情報の数によってマップ(散布図)上に表示します。これにより、例えば商品ジャンル名から新商品名などタイムリーな言葉を知ることができます。< br>
(1) ブログ記事のサムネイル表示
表示された検索結果内のブログ記事について、記事内にある画像を一部サムネイル表示します。これにより、リンク先を表示する前にブログの内容を直感的に類推できるようになります。(2) 期間を特定した検索も可能
ある出来事やニュースの発生前後で評判や情報の内容が変わる場合があることから、「1日以内」「1週間以内」「1ヶ月」と検索対象の期間を限定したブログ記事の検索を可能にしています。更に、年月日を指定した記事の絞り込みも可能です。(3) 関心の高いニュースを表示
検索対象の範囲を「ニュースのみ」に限定することにより、「gooRSSリーダー」で閲覧数の多いニュースに関するフィード情報(記事タイトルおよび概要)を検索できます。これにより、口コミで話題となっている情報源を探し出すことができます。
(4) リンク検索
任意のニュースやトピックスのURLを入力することで、それらを引用した記事を検索できます。関心のあるニュース等についての意見や評判を探す際に利用できます。
(5) 検索対象データベースの拡充
検索対象となるブログのデータベース量を2倍以上に拡大します。これにより、多くの評判情報を検索できるようになります。
NTTレゾナントでは、最新の技術を積極的に取り入れ、ユーザのニーズにいち早く対応していくことで、より利便性の高い検索サービスを提供していきます。
【本件に関するお問合せ先】
NTTレゾナント ポータル事業本部
E-mail:pr@nttr.co.jp
(*1)【 NTTレゾナント 】http://www.nttr.co.jp/
NTTレゾナントは、平成16年4月1日、インターネットポータルサイト『goo』や、独自のEラーニングサービスを提供するNTT-Xと、ブロードバンドコンテンツ提供サービス「BROBA」や、映像会議サービス等のパッケージサービスを提供するNTT-BBの事業を統合し、営業を開始しました。
NTTグループのブロードバンド事業のアプリケーションサービスとして、国内最高レベルの検索機能を有する『goo』を、ブロードバンド時代をリードするポータルサイトとして強化・発展させるとともに、操作性に優れた高品質な双方向映像コミュニケーションサービスを先導的に開発・提供するなど、インターネットユーザの幅広いニーズに応える利便性の高いサービスを実現します。
NTTレゾナントが運営する『goo』は、1か月あたり約3,600万ブラウザ※からのアクセスを有する、日本を代表するインターネットポータルです。サービスの中核である「検索サービス」ではWebページの検索サービスのみならず、辞書や地図、その他各種実用情報などの多彩且つ膨大なデータベースの検索サービスを提供しています。併せて「コンテンツ」「パーソナル便利ツール」「コミュニティサービス」等の幅広いサービスも提供し、これらのサービスをより便利に活用できる「gooID」の会員数は約785万にも達しています。また、それらサービスへのアクセス者数を背景として、国内屈指のネット調査サービス「gooリサーチ」等を、主に法人向けに提供しています。
※2007年3月の弊社ログシステムより、『goo』へのアクセスデータから、当該期間中にアクセスされたユニークブラウザ数をカウントし算出。
NTTのサイバーソリューション研究所が開発した情報ランキング技術です。誰が情報を提供しているかという「人」と「情報」との間の情報提供リンクと、誰が情報を参照しているかという「人」と「情報」との間の情報参照リンクを分析することにより、人の情報提供能力と情報の注目度をランキングしています。様々なリンクの重み付けの工夫により、ブログに重要な要素である情報の鮮度も考慮しています。
NTTのサイバースペース研究所が開発した評判情報抽出技術です。ブログ内から評判に関する表現を自動抽出するとともに、「キーワードの何についての評判か」「肯定的か/否定的か」などを的確に抽出できることで、多角的な評判分析結果表示を実現しています。