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gooリサーチ結果(No.175) 「第4回 乳がんに関する2万人女性の意識調査」調査結果 ~40代以上でも、マンモグラフィ受診率は約半数、
受診につながる取り組みが今後の課題~

平成20年10月28日

報道発表資料

NTTレゾナント株式会社
株式会社 三菱総合研究所

gooリサーチ結果(No.175)
「第4回 乳がんに関する2万人女性の意識調査」
調査結果

~40代以上でも、マンモグラフィ受診率は約半数、
受診につながる取り組みが今後の課題~

 インターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中嶋 孝夫)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田中 將介)は、「gooピンクリボンキャンペーン2008」*の一環で、「gooリサーチ」の女性登録モニター及びポータルサイト「goo」を利用する一般女性を対象に「第4回 乳がんに関する2万人女性の意識調査」を実施しました。有効回答者数は30代を中心に27,402名でした。
前回の「『第3回 乳がんに関する2万人女性の意識調査』調査結果~乳がんに関心がある女性は8割以上、乳がん検診受診経験者は半数を超える~」(2007年10月19日発表)は、下記を参照ください。
URL: :http://research.goo.ne.jp/database/data/000671/index.html

*「gooピンクリボンキャンペーン2008」:http://pinkribbon.goo.ne.jp/

■総括
2005年から始めた本調査は今年で4回目となりました。乳がん検診(自己検診を含む)を経験したことがない女性は、この4年で12%程度減少しました。また、マンモグラフィの受診率について30代は22.0%、40代は50.2%と倍以上の差があり、厚生労働省の乳がん検診の指針*の対象である40歳以上の女性への一定の成果が伺える一方で、40代以上のマンモグラフィ未受診者もまだ半数存在するのも事実です。
乳がんが「自分で発見できる病気である」ことは68.5%が認識しており、「自己検診」**を行っているという回答も4年間で、25.6%から38.9%と13.3%増加しました。実際に、自身が乳がん経験者である女性のうち「自己検診で乳がんが発覚した」と答えた人は、55.8%に及びます。一方で、まだ「自己検診」を実施したことはないが「自己検診」を知っていると答えた回答者のうち、72.0%が実際に「自己検診がどのようなものか詳しく知らない」と回答しています。
調査開始当初から変わらない結果としては、乳がんに関して関心がある(「非常に関心がある(33.6%)」+「関心がある(53.5%)」)回答者は87.1%、罹患すると怖い病気の1位(85.9%)であり、未だに「乳がん」に対して高い関心があることがわかります。しかし、日本人女性の20人に1人以上がかかる」「30~64歳の女性がん患者の死亡原因のトップである」病気であるということ関しては約2割しか認識されていないことや、30代~50代の女性が乳がん検診を受けない理由の1位は、「現在しこりや症状に異常が見られないから」という実態も見受けられます。「マンモグラフィ」や「自己検診」という言葉は知っていても、自分も罹患する可能性があるという自覚の低さや、「特に異常を感じなければ大丈夫」という誤った認識が高いという現状が浮彫りになりました。
乳がんへの高い関心を自己検診やマンモグラフィ・エコーの受診などの具体的な行動にどのように結びつけていくかが、今後の乳がんの早期発見・治療へのポイントと言えます。

*「老人保健事業に基づく乳がん検診及び子宮がん検診の見直しについて がん検診に関する検討会中間報告」平成16年3月 厚生労働省「がん検診に関する検討会」
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/04/s0426-3.html

**「自己検診」:自分自身での触診や、ひきつれやへこみ、ただれなどの有無に関する視診を自分で行うこと。

■2008年度調査結果のポイント
(1) 乳がん検診未経験者の割合は4年間で12.4%減少、40代以上のマンモグラフィ受診率は約半数
乳がん検診を全く受けたことがない人の割合が、4年前の55.3%から今回は、42.9% (*)と4年間で12%近く減少した。しかし厚生労働省の指針の対象である40歳以上の女性のマンモグラフィの受診率は、未だに約半数の50.6% (*)に留まっている。
(*)全回答のうち、「乳がんの検診方法をどれも知らない」と答えた800人を除いた26,602人中の割合。

(2) 乳がん経験者が、乳がんだとわかったきっかけの半数は「自己検診」
「乳がんは自分で発見できる病気である」ということを認識していると答えている割合は、第1回調査の60.2%から、今回は68.5%に上昇しており、「自己検診」を行っているという回答も4年間で、13.3%増加した。実際に「自身が乳がん経験者である」と回答した0.8%のうち、「自己検診で乳がんが分かった」と答えた女性は、55.8%に及ぶ。
しかし、まだ自己検診を実施したことがないが「自己検診」という言葉を知っている回答者でも、実際に自己検診がどのようなものか詳しく知らない女性が約72.0%も存在する。

(3) 乳がん経験者が周りにいると回答した人は、誰もいない人より検診率が高い
回答のうち、「自身を含め家族、友人・知人、親戚等を含める乳がん経験者が周りにいる」は、39.2%、そのうち「自身が乳がんを経験している」は0.8%だった。これらの「周りに乳がん経験者がいる」と答えている回答者については、回答者自身が乳がん検診を受診している率が高かった。

(4) 乳がんを意識する必要のある世代だとわかっていても、異常がないと検診を受けない
「日本人女性の20人に1人以上がかかる」「30~64歳の女性がん患者の死亡原因のトップである」という事実は、今回の調査結果でも約2割しか認識されていない。「乳がんの発症は30代から急激に増える」ことを知っているという回答は、52.3%、また、「マンモグラフィだと、しこりとして触れないごく早期の乳がんを発見できる」ことを知っているという回答は、73.8%である。しかし、30代以上の女性が乳がん検診を受けない理由の1位は、「現在しこりや症状に異常が見られないから」であり、自分も罹患する可能性があるという自覚の低さや、「特に異常を感じなければ大丈夫」という誤った認識が高いという実態が引き続き存在する。

(5) 20代/30代の市区町村での乳がん検診希望は7割以上
厚生労働省の指針である「40歳以上」という乳がん検診対象年齢につい