小学校1~6年生まで約700名に調査「子どもの携帯電話利用」に関する調査結果 ~メールは1日10通以上が2割。ケータイの利用料金については半数以上が認識。~
平成21年3月3日
報道発表資料
NTTレゾナント株式会社
株式会社 三菱総合研究所
gooリサーチ結果 (No.178 )
小学校1~6年生まで約700名に調査
「子どもの携帯電話利用」に関する調査結果
~メールは1日10通以上が2割。ケータイの利用料金については半数以上が認識。~
本調査は、子ども向けインターネット調査「キッズgooリサーチ」(*3)の自主調査として、「キッズgoo」上で2008年12月3日(水)から12月22日(月)にかけて実施しました。
なお、前回調査は、2007年12月16日にgooリサーチ結果 (No.167)「子どもの携帯電話利用」に関する調査結果 ~3年生を境に持ち始める子が急増、約4割の子どもにとって『絶対ないとこまる!もの』」~として発表しております。
http://www.mri.co.jp/PRESS/2007/pr071226_mc401.html
今回の調査結果により、小学生全体での携帯電話利用率、自分専用の携帯電話(端末)の利用率(保有率)ともに平成19年11月に実施した前回調査結果から約1年後の今回調査では、増加していることがわかりました。具体的には、調査対象となった小学生全体では、「必要な時のみ親から借りて」の利用も含めると6割を超える66.0%が利用し、また、4割以上が自分専用の携帯電話を保有・利用しているという結果となり、全体的に増加が認められます。
携帯電話を持ち始める時期は、3年生を境に急増し4年生で持ち始めるケースが最も多いものの、小学1年生、2年生で持ち始める割合が前回調査より伸びていることから、保有開始時期が低年齢化し始めている傾向にあることが伺えます。
携帯電話の使い方として、メールを利用している小学生は85.3%となり、そのうちの半数が毎日メールを利用し、2割以上が1日に10通以上メールのやりとりを行っているという結果となりました。前回の調査と比べ、男女ともメール利用率は増加しており、特に男子のメール利用の伸びが顕著な結果となりました。
携帯電話利用についてルールを設定している家庭は、前回調査と比べると、全体的に増加傾向にありますが、携帯電話の利用料金について5割以上が認識していることから、「利用料金について」ルールを設定する家庭は減少し、「利用する機能について」や「電話やメールの相手について」ルールを設定している家庭が増えている実情がわかりました。
(1) 小学生の4割以上が自分専用の携帯電話を利用。小学6年生では5割以上に。子ども向け携帯電話(端末)の利用も増加。
「携帯電話を使っているか」という質問に対し、66.0%の小学生が「使っている」と回答、さらに「自分専用の携帯電話を使っている」との回答が前回の34.4%から43.3%に増加し4割以上に達した。学年別で見た場合、「自分専用の携帯電話を使っている」のは6年生(51.2%)が最も多く、小学6年生の5割以上が自分専用の携帯電話を持っているという結果になった。
また、自分専用もしくは兄弟で携帯電話を使っている小学生のうち、使っている携帯電話が子ども向けのものであるとの回答も前回より増加し、4割を越える結果となった。
(2) 携帯電話は3年生を境に保有し始める割合が急増。保有開始時期は低年齢化傾向。
「携帯電話を持ち始めた学年」では、前回と同様「4年生から」(24.3%)が最も多かった。傾向としては「1年生から」(9.7%)「2年生から」(10.3%)の割合がともに一割前後であったのに対し、「3年生から」が18.1%、「4年生から」が24.3%と、3年生を境に携帯電話を持ち始める小学生が急増していることが見受けられる。しかしながら、「1年生から」「2年生から」持ち始めた割合は前回に比べると増加しており、低学年から持ち始める小学生も増加傾向にあるといえる。
(3) 男女ともにメール利用が増加。5割以上が毎日メールを利用し、2割以上が1日10通以上やりとり。
「携帯電話でメールを利用している」と回答した小学生のうち、1日に1通以上利用している割合は合計で53.6%となり、半数以上が毎日メールを利用していることが判明した。そのうち「1日に10通以上利用している」割合が最も多く20.1%となった。
男女別で見た場合、前回の調査でメールを利用している割合は男子28.1%、女子65.8%だったのに対し、今回の調査では男子76.0%、女子87.3%と依然女子の割合が高いものの、男女ともにメールの利用が増加している結果となった。
(4) 携帯電話料金について、5割以上が「知っている」「大体の金額は知っている」。
自分が利用している携帯電話の利用料金について、「知っている」「大体の金額は知っている」を合わせると、5割以上の小学生が自分の携帯電話利用料金について認識していることが明らかとなった。概ね学年が上がるにつれて認識度は高くなり、6年生では約7割が「知っている」「大体の金額は知っている」と回答した。
(5) 家庭でのルールは利用料金よりも通話の相手や利用時間帯についてが増加。ルールのない家庭は減少。
携帯電話利用について、「特にルールはない」家庭は前回の45.9%から43.5%と減少し、何らかのルールを設定している家庭が増加していることがわかった。ルールの内容としては、「利用する機能について」「電話やメールの相手について」「利用する時間帯」は前回より増加したものの、前回最も多かった「利用料金について」は25.0%から20.0%と減少した。
(*1)【gooリサーチ 】http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター(10.7万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(7.0万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(3.5万人)を含め、305万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。 (モニターの人数はいずれも2009年1月現在)
(*2)【 キッズgoo 】http://kids.goo.ne.jp/
平成13年7月に開設した「キッズgoo」は、「子ども向けWeb検索サービス」と遊び心をくすぐる「コンテンツ」の提供により”小学生向けポータルサイト”として人気を博しています。
閲覧内容の安全性に配慮し、安全と思われるページのみを表示する、独自のプログラミングによるフィルタリング機能を取り入れたウェブ検索サービスを提供すると共に、ウェブページにふりがな(ルビ)を振って閲覧できる機能を提供するなど、実用性と安全性の両方を兼ね備えています。
また「キッズgoo」では、インターネット自体がプル型の情報収集形態である以上、情報発信および閲覧規制等を強化するのではなく、子どもたちがネットの良いところを有効に利用できるように教育していくなど、子どもたちが利用するインターネットの玄関として安心・安全なサービスの提供を推進しています。
(*)【 キッズgooリサーチ 】http://research.goo.ne.jp/lineup/kids.html
平成19年11月にスタートした「gooリサーチ」のメニューの1つで、「キッズgoo」を利用する小学生に対して、WEBアンケートを実施し、生の声を収集するインターネットアンケートサービスです。キッズgooのサイトを訪れる小学生の「アンケートに答えよう」という意識をサイト上で喚起し、あえて謝礼を差し上げない運用により、小学生の自発的な回答結果を有効サンプルとすることで、データの品質を高めております。
≪本調査に関するお問合せ先≫
NTTレゾナント メディア事業部 広報担当
E-mail:pr@nttr.co.jp
株式会社三菱総合研究所 経営企画部広報グループ
E-mail:ccd-mg@mri.co.jp