1プッシュで「伝える」「感じる」コミュニケーションの実証実験開始 ~究極のシンプルコミュニケーションを携帯電話アプリで実現~
2011年5月19日 報道発表資料 日本電信電話株式会社
NTTレゾナント株式会社 1プッシュで「伝える」「感じる」コミュニケーションの実証実験開始 日本電信電話株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:三浦 惺、以下「NTT」)とNTTレゾナント株式会社(東京都港区、代表取締役社長:中嶋 孝夫、以下「NTTレゾナント」)は、本日より、究極のシンプルコミュニケーション「暗黙知通信」の実証実験を「暗黙知通信トライアルポータル」上にて開始いたします。 1.実験の背景 近年、ネットワークのブロードバンド化が進み、遠隔地にいる人とも音声のみならず映像を使ったコミュニケーションが可能になりました。電話では、声の調子や会話の間から相手の感情を読み取るしかありませんでしたが、映像を使うことで、相手の表情からも相手の感情を読み取ることができ、より豊かなコミュニケーションが実現されています。 2.実験の特徴 本実験における「暗黙知通信」とは、コミュニケーションをとりたい特定の相手に対して、携帯電話のボタンを1プッシュすることで、相手との意思疎通を図るものです。言葉を使わずに、意思を伝えるもので、お互いに継続的に伝えあうことによって相手との相互理解を深めることを目指すノンバーバル・コミュニケーション(*2)です。信頼関係で結ばれた家族や友人が「おい」「あれ」といった言葉だけで「分かり合える」コミュニケーションを、モバイルを使って遠隔で実現することを目指した、まったく新しいユビキタスコミュニケーションとしての可能性を検証します。 3.実験の概要 本実証実験は、トライアル用ポータルサイト「暗黙知通信トライアルポータル(URL:http://amc.ilab.ntt.co.jp/)」から携帯電話アプリケーションをダウンロードしてユーザに利用していただくもので、利用動向のデータを蓄積し、有効性をはじめとした多角的な検証・評価を行います。 (1)期間 平成23年5月19日~平成24年2月末(予定) (2)システム構成 トライアル用ポータルサイトからダウンロードした携帯電話用の暗黙知通信アプリと、アプリから通知されるコミュニケーションの意思を蓄積する暗黙知通信サーバによって構成されます。 (3)検証項目 サーバ上に蓄積された意思通知データの分析と任意でお答えいただくアンケートによって、以下の項目について検証・評価を行います。 ①コミュニケーション状況 ②他コミュニケーションの誘発 ③暗黙知通信サーバ技術の検証 4.利用方法 ①暗黙知通信トライアルポータル(URL:http://amc.ilab.ntt.co.jp/)より携帯電話用アプリをダウンロードし、待受けアプリとして起動。 ②アプリをダウンロードした携帯に、暗黙知通信したい相手の携帯電話を重ねiC通信(*3)を経由して招待用のURLを通知。 ③招待された相手は、iC通信で渡された招待用URLからアプリをダウンロードし、待受けアプリとして起動。 ④待受け画面からアプリを起動し、「伝」ボタンを押して相手に通知することでコミュニケーションを開始。画面には相手がボタンを押してくれた情報と自分がボタンを押した情報が表示される。 ※「暗黙知通信」の利用イメージ及びアプリケーションのダウンロード方法については、 <対応機種> NTTドコモの携帯電話:(スマートフォンを除く。905i以降のシリーズを推奨します。) 5.各社の役割 (1) NTT 「暗黙知通信」を実現する携帯用アプリケーションの開発、トライアル用ポータルサイトと暗黙知通信サーバを用いたトライアルの運用。および収集データの解析等による本コミュニケーションの有効性の評価・検証を行います。 (2) NTTレゾナント 「gooラボ(URL:http://labs.goo.ne.jp/)」よりトライアル用ポータルサイトへの誘導、および本サービスのユーザ利用状況について「gooリサーチ」を利用して調査、検証します。 6.今後の予定 NTTでは、今回の実証実験で「暗黙知通信」の有効性について検証し、実空間のコミュニティで行われるリアルなコミュニケーションを補完する新しいユビキ 【用語解説】 (*1) 暗黙知:形式知の対となる語として、経験や勘に基づく知識のことで、言葉などで表現が難しいもの、と定義される。 (*2) ノンバーバル・コミュニケーション(非言語コミュニケーション):言葉以外の手段を用いたコミュニケーション(メッセージのやり取り)の手法のこと。 (*3) iC通信:NTTドコモのおサイフケータイに搭載されている機能で、携帯電話同士をかざすだけでデータをお互いにやり取りできる。 ※以下をご参照下さい。 以上
<本件に関するお問合せ先>
NTT情報流通基盤総合研究所 企画部 広報担当 E-mail:islg-koho@lab.ntt.co.jp NTTレゾナント株式会社 広報担当 E-mail:pr@nttr.co.jp
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